新と古の融合

築27年の在来住宅。
色々とメンテナンスしてきたけれども、それでも色んな所で不具合が多くなってきた事と、息子夫婦と同居を前に、増築で面積を広く、そして大規模な修繕を行いました。

外壁の塗り替えなどのメンテナンス以外はさほど大きな修繕は行っていないN様、建物自体はしっかりしているのが伺えます。
浴室もタイル浴室でしたが、良く見受けられるクラックなどもありませんでした。
雨漏れが数箇所からするという事だったのですが、発見が早かったのか腐るまでには至っていませんでした。

20年以上も共に過ごしてきた建物なので、特にご主人様の内装材への愛着の深さがヒシヒシと伝わってきました。
壁の板材や床のフローリング、使い込んで痛んだり、色褪せたりしてはきたけどもずっと一緒にすごしてきた、思い出の詰まった内装材をどうしても残したいとの想いがあったので、2階の廊下はそのまま現況のままでこれからも一緒に歳を取る事を決意
されました。

予算の問題以外に建て直しではない、既存の建物を生かしたリフォームというものの価値を実感する事が出来ました。
良く耳にするのが、20年そこそこの建物を直すくらいなら建て直した方が安い、や早い。
そんな事は全くなく、修繕だけで十分現在の耐震基準にする事は可能ですし、予算も建て直しよりも断然少なく済みます。
尚且つ、注文住宅の様に一つ一つ自分の好みのプランにする事が出来る。
更には、N様の様に古と新の共存をする事により慣れ親しんだ我が家の雰囲気を残しつつ、修繕するべく箇所はしっかり修繕しこの先何十年もまた同じ住まいで過ごす事が出来る。

施工中

施工後

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